ユニセフのウェルビーイング・ランキング

ユニセフが5年ぶりにOECD(経済協力開発機構)・EU(欧州連合)加盟国の子どものウェルビーイング・ランキングを公表しました。

 

日本の総合順位は36カ国中14位で、2020年に公表された38カ国中20位から上昇しました。 

総合順位の1位はオランダ、2位はデンマークで前回と変わらず、3位はフランスとなっています。

 

精神的幸福度は、生活満足度と自殺率を指標としています。

日本の子どもの生活満足度が高い子どもの割合は、前回の62%から増加して71%となり、36カ国中16位でした。

自殺率は10万人当たり10.41人で、前回の7.37人から増加し、42カ国中39位(順位が低いほど自殺率が高い)となっています。

 

身体的健康は、死亡率と過体重率を指標としています。

死亡率は1,000人当たり0.72で、前回の0.77からわずかに減少し、43カ国中13位でした。

過体重率は15%から16.3%とわずかに増加していますが、43カ国中1位(順位が高いほど過体重率が低い)となっています。

他国に比べて過体重率は低いですが、研究者からは痩せすぎの問題があると指摘されています。

 

スキルは、学力と社会的スキルを指標としています。

学力は数学・読解力の習熟度の割合で、73%から76%と増加し、42カ国中3位となっています。

社会的スキルは学校ですぐに友達ができる子どもの割合で、69.1%から74.8%と増加していますが、41カ国中29位となっています。

 

日本の子どもは学力が高く身体的に健康ですが、自殺率が高く増加しており、社会的スキルは高まっていますが他国に比べて低い傾向があるため、メンタルヘルスや対人スキルを改善する等の対策が必要だと考えられます。

 

今後の社会を担っていく子どものウェルビーイングを高めることは、社会環境を改善する上で大変重要なため、家庭・学校・社会が協力し、ウェルビーイングな子どもを増やしていくことが必要だと思います。

 

本日は Well-being Fruition Lab の創立記念日でした。

今後も子どもや個人・社会のウェルビーイングを高められるように努めたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。